コロコロのうんち

便秘は、一般的に成人女性に多い疾患と思われがちですが、実は子供にも多い症状です。

便秘に悩む子供の割合は成人女性と並ぶほど高く、NPO法人 日本トイレ研究会の調査では小学生の5人に1人が便秘症という結果が出ています。

子供の便秘は原因もさまざまで、対処方法もそれぞれ異なります。

このページでは子供の便秘の定義や原因、それに対する主な対処法についてご紹介していきます。

お子さんの便秘に悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

子供の便秘とは

本来、子供はどれくらいの頻度でうんちをするのが普通だと思いますか?

一般的に【3日に1回以上】と言われています。

大人の場合、3日以上長い期間便が出なくても気にするほどのことではありませんが、子供となると話は別。

3日間以上うんちの出ない日が続いたら、便秘と考えて何らかの対処をしましょう。

便が出ない期間が長く続けば続くほど、腸の中で便の水分が吸い取られて、うんちはどんどん固くなります。

うんちが固くなるほど出しづらくなってしまうため、早めの対処が大切。

子供の便秘を放置すると、お腹が張る不快感が続くほか、硬くなりすぎたうんちで肛門が切れる「裂肛」や不快感による嘔吐、食欲の減退など、体調不良が起こりやすくなります。

子供が便秘になってしまったら、食生活を改善したり、場合によっては病院で診てもらうなど、早め早めに対処しておきましょう。

子供が便秘と思われるサイン

ウンチがたまっている娘

子供の便秘と思われるサインについて、いくつかの例をご紹介していきます。

1週間近く便が出ない

うんちの出る頻度を把握することが、子供の便秘に気づくもっとも確実な方法です。

オムツ替えの頻度やトイレに行った回数を記録するなどして、子供が健康的に排便できているかどうか確認しましょう。

壁掛けカレンダーなどに印をつけておくと、どれくらいの頻度でうんちをしているかわかりやすいのでおすすめです。

もし便が一週間近く出ていない場合には、お腹の痛みや張りなどの不調を子供が訴えていなくても対処が必要です。

お腹がはっている

すでにお子さんがひとりでトイレができる場合、親が「うんち出た?」と聞いても恥ずかしがって答えなかったり、ごまかしたりとうんちの頻度を把握するのが難しくなります。

そんなときは、お腹の張りが子供の便秘に気づくためのサインとなります。

お腹が張るのには、便が腸内にたくさん溜まっている場合と、便から発生したガスが溜まっている場合があります。

また、便がなかなか出ずガスのみが出て、いつもよりおならが多い場合も便秘のサインのひとつ。

子供のお腹を触ったり、おならの回数を観察して、早めに子供の便秘に気づけるようにしましょう。

お尻が切れて血がつく

排泄するときにお尻が切れて血がつくのは、便が硬くなってしまっているサイン。

子供の便が硬くなるのには、細菌が少なく腸内環境が悪い、水分が足りない、腸内に長い間便がとどまり水分が吸い取られすぎているなどの原因が考えられます。

子供の便やお尻を拭いたあとの紙に血がついてしまった場合は、食生活の改善などをして様子を見ましょう。

うんちのとき顔が真っ赤になる

排便の際、顔が真っ赤になるほどいきんでいるというのも子供の便秘のサインです。

幼い子供の場合は、いきむ力が足りずにうまく排便できず、便秘になってしまうケースもあります。

強くいきんでも便が出ないのには、便が硬くて出しにくい、便の量が少ないためうまくいきむことができないなどの原因が考えられます。

便の硬さを改善するには水分や乳酸菌が、便の量を増やすのには食物繊維が有効です。

痛くて泣いてしまう

お腹が張って痛い、便を出すときに痛いなど、痛みで泣いてしまうのも子供の便秘のサインと言えます。

子供は、まだ自分の不調の原因をうまく把握したり、痛みの場所や程度を正確に説明することができません。

そのため、たとえば「うんちは痛いからイヤだ」というのをうまく言葉にできず、「トイレが怖い」など別の理由を口にして泣いてしまう場合もあります。

今までは問題なかったのに排便の際に泣いてしまうというのは、便秘に限らず体調不良のサインと言えます。

子供が実際に口にしている理由に関わらず、トイレの際に泣いてしまったり様子がおかしいことがあれば、よく観察して便秘になっているかどうかを見定めましょう。

嘔吐

子供の便秘が深刻化すると、腸内の便やガスの不快感・膨満感から嘔吐してしまう場合があります。

子供は胃や腸を含めた内臓が未成熟で小さいため、少しの不調から嘔吐してしまいます。

また、嘔吐はしなくても便秘が原因で食欲の減退が見られる場合もあります。

熱などはなく、病気ではなさそうなのに、食欲が減っていたり嘔吐してしまった場合は、便秘の可能性も考えて対処するといいでしょう。

便秘になる原因

子供の便秘はなぜ起こるのか、主な原因についてご紹介していきます。

母乳の栄養不足

母乳を飲んでいる赤ちゃん

母乳を飲んでいる月齢の赤ちゃんの便秘は、母乳の栄養不足が原因になっている可能性があります。

母乳の量や母乳に含まれる栄養は、母親の体調や生活習慣によって変わります。

母乳は赤ちゃんの栄養と水分の補給源のため、栄養が不足すると便が少なくなったり、うんちが出づらくなってしまいます。

また、母乳はミルクに比べて消化がよく吸収率が高いために便が少なくなるケースもあります。

母乳のみ、または母乳の割合が高い赤ちゃんの便秘には、まず母乳の量や栄養が不足している可能性を考え、母親が栄養をとったり適宜ミルクや湯冷ましで栄養や水分を補うようにしましょう。

善玉菌の不足

子供の腸内の善玉菌不足が原因で、便秘になってしまう場合もあります。

子供の便秘に気づいたら、腸内の善玉菌を増やす働きのあるオリゴ糖を摂取させると効果的です。

オリゴ糖には様々な種類があり、一般的に【オリゴ糖】といって連想する甘味料だけではなく様々な食材に含まれています。

牛乳や母乳に含まれる【ガラクトオリゴ糖】、ハチミツや醤油に含まれる【イソマルトオリゴ糖】、ヨーグルトに含まれる【乳果オリゴ糖】など。

さまざまな種類のオリゴ糖を満遍なく摂取するのが理想的です。

水分不足

グラスに注いだ水

水分が不足すると便が硬くなってしまいます。

便が硬くなると排便の際に肛門が切れて裂肛を起こしたり、痛くて子供が強くいきめず便が出ない原因になります。

水分が不足すると便秘になってしまう以外にも、熱中症を起こしたり、汗が出ず代謝が落ちる、熱が体内にこもりやすくなるなど子供の健康を損ねる恐れがあります。

便秘以外の体調不良を防ぐためにも、子供には小まめに水分を取らせるようにしましょう。

食物繊維不足

食物繊維が少ないと便の量が減り、また便が腸の中を進んでいきにくくなるため便秘の原因となります。

食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の二種類があります。

どちらかを摂取するだけでは便秘は改善しないため、水溶性・不溶性両方の食物繊維をバランスよく摂取することが子供の便秘改善に役立ちます。

水溶性食物繊維

水溶性食物繊維はその名の通り水に溶け、ゲルのように滑って消化や便の進みを助けます。

果物やきのこ、海藻に含まれているため、普段の食事に取り入れてみましょう。

不溶性食物繊維

不溶性食物繊維は胃の中で水分を吸って膨らむため、便の量が増え腸の働きが活発になります。

豆類をはじめ、芋類、穀類、などの食材に多く含まれます。

生活リズムの乱れ

壁掛け時計

生活リズムの乱れも、子供の便秘の原因のひとつ。

食事の時間や寝る時間、起きる時間が決まっていないと、排便が生活リズムに組み込まれず、トイレに行くタイミングを逃して便秘になりやすくなります。

子供の便秘を慢性化させないためには、毎日決まった時間に食事と睡眠をとり、毎日同じ時間に排便を促すことが大切です。

毎日の朝食後など時間を決めて「出なくてもとにかくトイレに座る」ことを習慣にするといいでしょう。

また、幼稚園や学校でトイレに行くのが嫌だ、恥ずかしいという理由でトイレを我慢して便秘になってしまう子供もいます。

外でトイレに行かなくても住むように、少なくとも朝晩二回は家庭でトイレに行く時間を作るのがおすすめです。

ストレス

精神的なストレスから便秘になってしまう子供もいます。

精神的なストレスは胃や腸に作用しやすく、正しいリズムで消化や排便ができなくなってしまうのです。

家庭で親が不機嫌にしていたり、学校などでの対人関係や勉強のストレスで便秘になるケースもあります。

また、無理なトイレトレーニングが便秘の原因になる場合もあります。

トイレに失敗した時に怒られた経験がトラウマとなり、「排便をするのは嫌なこと」と覚えてトイレを我慢してしまう子供は以外に多いのです。

あるいは無理にトイレに連れて行かれて排便を急かされることで、リラックスできず自然に排便できなくなることもあります。

トイレトレーニングは焦ったり怒ったりせず、子供が自然に用を足せるように促すのがおすすめです。

冷たい物の摂りすぎ

アイスクリーム

冷たい物の摂りすぎは下痢の原因というイメージですが、実は便秘の原因にもなります。

冷たい物を摂りすぎると胃や腸が冷え、働きが鈍くなるため消化が遅くなり、便の量も少なくなります。

便秘の予防のためにも、子供には冷たいアイスやジュースを与えすぎないのがポイント。

まったく与えないとかんしゃくを起こすようなら、少し量を減らしてあげましょう。

食生活の改善が効果的

器に入ったヨーグルト

家庭で子供の便秘に対処したい場合には、まずは食生活の改善からはじめてみましょう。

子供の便秘に有効なのは、こまめな水分補給をはじめ、野菜・きのこ・海藻など食物繊維が豊富に含まれるもの、ヨーグルトなど乳酸菌の含まれた食べ物です。

まずはこれらを子供の食事に加え、改善が見られなければ病院の受診も検討してみましょう。

病院での子供の便秘の治療には、浣腸や飲み薬が用いられます。

便秘が慢性化していない場合には、大腸で硬くなった便を取り除けば再びスムーズに排便できるようになります。

体質や腸の長さなどで便秘になりやすい子供には、便を柔らかくする薬や腸の動きを促す薬が処方される場合もあります。

「なるべく薬には頼りたくない・・・!」というときは、オリゴ糖を試してみることをおすすめします。

まとめ

子供の便秘に気づいたら食生活や生活リズムの改善で対処に努め、必要があればかかりつけのお医者さんに相談してみてください。

子供の便秘の定義や原因は、子供の体質や家庭環境によってさまざま。

判断に迷う場合はかかりつけの医師に相談して、それぞれの子供に合った対処法を見つけるようにしましょう。

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