おしゃぶりをくわえた赤ちゃん

離乳食期の赤ちゃんは、今まで食べたことのない食材が体の中に入ってくることから、腸内環境が不安定になりがちです。

「今日は便が出ていなくて便秘かも?」と不安に思っても、初めての子育てでは判断に迷ってしまいますよね。

今回は、離乳食期の赤ちゃんの便秘の基準や、解消方法について解説していきます。

デリケートな時期の赤ちゃんが健康に過ごせるよう、赤ちゃんの便秘の基本について知っておきましょう。

赤ちゃんの便秘を疑うべきポイント

赤ちゃんの便秘の基準は、大人とは少し違います。

赤ちゃんは自分の体の状態を言葉で伝えることができないので、どんな兆候があったら便秘の可能性があるのか、ポイントを押さえておきましょう。

うんちは週1~2回だけ

離乳食期以前、生後6ヶ月未満の赤ちゃんは、授乳のたびに少しずつ排便をしています。

平均で1日3回ほどの子が多いので、この時期にうんちが出ない日が続くとかなり心配です。

しかし、6ヶ月目以降、徐々に離乳食を始めていく時期からは、1〜2日出なかったからといって心配はありません。

食事のリズムや腸内環境の変化で、健康に問題がなくてもうんちがなかなか出ない時期もあります。

離乳食期の赤ちゃんの便秘を疑うタイミングは、「3日以上出ない日が続いたら」と覚えておきましょう。

コロコロうんちしかでない

コロコロのうんち

生後5〜6ヶ月ごろ、10倍がゆやペースト状の離乳食を食べている時期は、まだ形のはっきりしない緩い便が出ます。

色や匂いは大人の便に近づいてきますが、下痢のような状態が正常なので心配ありません。

この時期には、いつもより粘りが強かったり少し硬めのうんちが出たら、水分不足で便秘気味と考えましょう。

7ヶ月目以降、少ししっかりした離乳食を食べるようになると、徐々に形がある大人のものに近い便が出ます。

この時期は消化器官が未発達なので、多少硬い・緩い・食べたものがそのまま出てくることがあっても、あまり心配しなくて大丈夫です。

内臓の発達とともに徐々に安定してくるので、便の状態よりも赤ちゃんの機嫌やお腹の張り、食欲の有無を見て便秘かどうか判断しましょう。

ただし、数日にわたってコロコロと硬い便が続く場合は便秘の可能性が高いです。

うんちが痛くて泣いてしまう

うんちをするときに、苦しそうだったり顔が赤くなる、泣いてしまうような場合は、便秘の可能性が高いです。

消化器官の状態が不安定な離乳食期の便秘は、便が出る頻度や状態よりも赤ちゃんの様子で判断します。

すぐに病院にかかるほどではありませんが、うんちをするときに赤ちゃんに負担がかかっていると感じたら、便を柔らかくする食事を与えましょう。

お腹がパンパンに張っている

お腹が張っているのは、腸の中に便が溜まったり、ガスが発生しているサインです。

放置しておくと食べたものを吐いてしまったり、食欲の減退に繋がります。

赤ちゃんのお腹を触ったときに硬くて張っている感じがしたら、マッサージで排便やガス抜きをサポートしましょう。
食欲がなく機嫌が悪い

食欲がない、機嫌が悪いというのは、離乳食期の赤ちゃんの便秘を判断する一番のポイントです。

ごはん・おむつ・睡眠は大丈夫なのに、なんとなくぐずって機嫌が悪いというときは、便秘を疑って対策をしましょう。

ただし、食欲の減退や機嫌が悪いのは、便秘以外の体調不良が原因の場合もありますので、不調が長く続く場合にはかかりつけの病院に相談しましょう。

離乳食で赤ちゃんが便秘になる理由

離乳食期の赤ちゃんが便秘になりやすいのには、どんな理由があるのでしょうか。

考えられる要素について、解説していきます。

腸の機能が未熟なため

健康な小腸と大腸

離乳食期の赤ちゃんは、ミルク以外の食品を徐々に体に入れ、消化器官を慣らしている段階です。

そのためまだ食べたものをしっかり消化することができず、また腸の蠕動運動も弱いため、便が腸の中に留まってしまいやすいです。

赤ちゃんの体が成長していくためのプロセスなので、この時期の便秘はある程度仕方のないことと大らかに捉えるのも大切です。

うんちの水分量が減るため

離乳食が始まると、一時的に母乳やミルクの飲みが悪くなる赤ちゃんもいます。

ミルクの量が減ると水分が不足し、便が硬くなって便秘になりやすくなります。

うんちが硬くて赤ちゃんに負担がかかっていると感じたら、ミルクの量を増やしたり白湯を飲ませて対策しましょう。

消化の良いものを食べるため

離乳食の初期には、10倍がゆやペースト状の離乳食など、ほとんど形のない食べ物を食べます。

そういった離乳食には、うんちを形作る繊維質が少ないので、うんちのかさが減ってしまうのです。

量が少ないと腸の蠕動運動も弱くなるので、数日うんちが出ない便秘状態になりやすくなります。

粉ミルクが原因になっていることも

温かいミルクの入った哺乳瓶

離乳期にはお母さんの母乳が止まり、離乳食と並行して粉ミルクに移行するという場合も多いですよね。

赤ちゃんの便秘は、実は離乳食ではなく粉ミルクが原因かもしれません。

粉ミルクが便秘の原因になる理由について、解説していきます。

母乳より消化しづらい

粉ミルクを飲んでいる赤ちゃんの便は、母乳だけの赤ちゃんのものより粘り気が強いという特徴があります。

また、粉ミルクを飲んだ赤ちゃんの便には、未消化のカルシウムや脂肪の白い粒が見られることもあります。

なぜ粉ミルクが母乳より消化しづらいかというと、粉ミルクには牛乳由来のタンパク質「カゼイン」や「乳清タンパク質」が含まれているためです。

これらのタンパク質は赤ちゃんの腸には消化が難しいので、便秘や下痢を引き起こすことがあるのです。

母乳よりオリゴ糖が少ない

母乳を飲んでいる赤ちゃん

粉ミルクは、母乳よりオリゴ糖含有量が少ないことも便秘の原因として挙げられます。

オリゴ糖は腸内でビフィズス菌の餌となり、消化吸収や蠕動運動を活性化させるので、母乳の方が粉ミルクより腸内環境を良好に保てるのです。

とはいえ母乳の出はお母さんの体質次第なので、赤ちゃんをミルクで育てる場合には不足したオリゴ糖を補うのがおすすめです。

白湯にオリゴ糖を溶いたものを与えたり、離乳食の甘味付けにオリゴ糖を使うと、手軽にオリゴ糖を補うことができます。

粉ミルクの相性は体質次第

粉ミルクは、メーカーや種類によって含まれる成分が異なります。

その成分のうち、どれが便秘の原因となるかは、赤ちゃんの体質や体調によって様々です。

赤ちゃんの便秘がなかなか改善しないときは、粉ミルクのメーカーや種類を変えてみるのも一つの対策です。

体に合わないと下痢になることも

粉ミルクが体に合わないと、便秘だけではなく下痢になる場合もあります。

うんちが出ているからといって安心せず、うんちが月齢に比べてゆるすぎないかも気にしておきましょう。

下痢は、粉ミルクに含まれる乳・大豆・卵等の成分へのアレルギーが原因の場合もあるので、その場合は医師に相談の上でアレルギー対策ミルクを使用します。

便秘解消に効果のある離乳食メニュー

赤ちゃんでも食べられる、便秘解消に効果がある離乳食メニューをご紹介します。

赤ちゃんのうんちの出が悪い、うんちが硬いと感じたら、少量から試してみましょう。

食物繊維が含まれる食材

スーパーで買ってきたバナナ

赤ちゃんの便を柔らかくするのには、水溶性食物繊維が含まれる食材を離乳食に使うのがおすすめです。

赤ちゃんが食べられて、便を柔らかくする効果がある食材は、さつまいも・バナナ・りんご・トマト・にんじん・いちご・柑橘類などです。

これらを食べやすい大きさ・硬さに調理して、量を守って与えましょう。

また、便量が少なくて便秘気味な赤ちゃんには、便のかさを増す不溶性食物繊維が豊富な食材を与えます。

赤ちゃんにおすすめの食材は、じゃがいも・かぼちゃ・大根・キャベツ・プルーン・ブロッコリーなどです。

乳酸菌やオリゴ糖の摂取

おいしそうなヨーグルト

お腹にガスが溜まりやすかったり、うんちの匂いが強い赤ちゃんには、乳酸菌やオリゴ糖を与えて腸内環境を改善します。
ただし、乳酸菌が含まれる発酵食品は腸への刺激が強いので、与える時期や量に気をつけましょう。

納豆は7ヶ月ごろから、ヨーグルトや乳酸菌飲料は9ヶ月ごろから食べることができます。

オリゴ糖は、白湯に溶いて飲ませたり、離乳食の味付けとして使います。

ただし、オリゴ糖は量が多すぎるとお腹が緩くなるので、様子を見ながら少量ずつ与えるようにしましょう。
赤ちゃんの便秘解消に効果的な対策法

食事以外で、赤ちゃんの便秘解消に効果的な方法をご紹介していきます。

たくさん体を動かす

離乳食期の赤ちゃんは、ちょうど体の筋肉も発達してずり這いやはいはいを始める時期です。

体が動くと内臓も刺激され、腸の動きが活発になるので、便秘気味の赤ちゃんは特に積極的に運動させましょう。

部屋に広いスペースを開けたり、視界にお気に入りのおもちゃを置いておくなどすると、赤ちゃんは進んで体を動かしてくれますよ。

生活リズムを整える

生活のリズムを整えるのも、便秘解消に大切なことです。

ちょうど離乳食が始まる5〜6ヶ月ごろには、夜にまとまった睡眠が取れるようになって赤ちゃんなりの生活リズムができてきます。

起床と就寝の時間を毎日できるだけ揃え、毎日だいたい同じ時間にお腹が減るように整えていきましょう。

食事やミルクの時間が安定してくれば、排便のタイミングもある程度決まってくるので、数日間も出ないような長期の便秘に悩まされにくくなります。

積極的に水分補給

暖かい白湯

赤ちゃんは、体は小さくても汗腺は大人と同じ数なので、汗腺の密度が高く汗っかきです。

赤ちゃんの体から出て行く水分は、なんと体重あたり大人の約2倍とも言われています。

汗で水分が出て行ってしまうと、体の中が水分不足になり便も硬くなりがちです。

そのため赤ちゃんは、大人より頻繁に、たっぷりの水分補給が必要なのです。

ただし、汗やおしっこをするとき、水分と一緒にナトリウムも体外へ出るので、ただ水を沢山飲ませるだけでは体内のイオン濃度が下がってしまいます。

赤ちゃんの水分補給には、麦茶や赤ちゃん用のイオン飲料を飲ませるのがおすすめです。

お腹のマッサージ

便秘でお腹が張っている赤ちゃんには、スキンシップも兼ねてお腹のマッサージをするのがおすすめです。

腸に沿って時計回りに撫でてあげたり、お腹やお尻を両手で挟んでゆらゆら揺らすようにすると、腸が刺激されて動きが活発になります。

出口付近にうんちが詰まって出ないような場合は、左足の付け根あたりをよくほぐすようにマッサージしてあげましょう。

めんぼう浣腸

綿棒マッサージ

食事や運動ではなかなか改善しない便秘には、綿棒を使った浣腸で詰まりをとってあげましょう。

授乳や食事の30分後くらい、腸の働きが活発になるタイミングで行うと効果的です。

やり方は、まず赤ちゃんのお尻の下におむつや新聞紙を敷き、赤ちゃんを仰向けに寝かせます。

おむつを替える時のように両足を持ち上げ、先端をワセリンやベビーオイルで濡らした綿棒を2cmほど赤ちゃんの肛門に差し込みます。

内壁をこするようにゆっくり回すと、5分ほどで詰まったうんちが出てくるはずです。

なかなか出ないときは、上でご紹介したマッサージなども並行して行いましょう。

便秘になっても離乳食は止めちゃダメ

離乳食期の赤ちゃんは、消化器官が不安定になって下痢や便秘をするものです。

便の状態や頻度に変化が出たからといって怖がる必要はないので、計画的に離乳食を続けていきましょう。

離乳の時期に違いはありますが、どんな子供も最終的にはミルクを離れて食事から栄養を取らなければいけません。

弱気になって迷っているとなかなか離乳が進まないので、ある程度の変化は「そういうもの」と大きく構えていることも大切なことなのです。

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