腸にたまった大量のうんち

お子さんが最後にうんちをしたのはいつですか?

子供の便秘は大人とはちがい、2〜3日排便できない日が続くと便秘を疑ったほうがいいといわれます。

子供の便秘には、食生活の改善などによる早めの対処がとても重要。

我が家の長女も1週間に1回しかうんちがでないことが続いて、あれやこれやといろいろ試してみました。

私もそうだったんですが、便秘が続くのは体に良くないとわかっていても、具体的にどんな危険性があるのかはイマイチわかっていませんでした。

そこでこのページでは、便秘が体に与える悪影響について詳しく解説します。

「最近、子供があまりうんちしてない・・・」

「子供もそうだけど、自分自身も便秘がち・・・」

とお悩みの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

子供の便秘が長引く危険性

便秘というのは、簡単にいえばうんちがずっとお腹にたまっている状態。

具体的にどんな危険性があるのかというと、主なポイントは以下の3つ。

  • 血液が汚れて体調不良に
  • 栄養の消化吸収が悪くなる
  • 免疫力も低下してしまう

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

血液が汚れて体調不良に

お腹が痛くて我慢している娘

私たちの体から出るうんちは、いわば体に不要な老廃物の塊。

長期間うんちが腸にとどまると、腸の中で腐敗が進んでしまい、うんちの周囲で悪玉菌が繁殖します。

悪玉菌が増えると腸内環境が悪くなり、ますます排便が難しくなるほか、悪玉菌はアンモニアやアミン、硫化水素などの有害物質を発生させます。

腸内の有害物質は腸壁から体内へ吸収されて血管に侵入、血液の流れに乗って全身に送られます。

そして汚れた血液は、貧血や肌荒れ、めまい、むくみなど、さまざまな体調不良を引き起こしてしまうんです。

大人の場合は肩こりがひどくなったり、疲れが取れにくくなったりすることも。

ただでさえ子供は体調を崩しやすいので、健康のためにもしっかりとうんちを出すことが重要なんです。

栄養の消化吸収が悪くなる

先ほどもご紹介したように、便秘が長引くと腸内で悪玉菌が増殖して、腸内環境は悪化の一途。

悪玉菌は有害物質を発生させるほか、栄養の吸収を妨げてしまうことも。

せっかく栄養のある食べ物を子供に食べさせても、悪玉菌のせいで正常に消化吸収できず、消化不良となってしまいます。

また、悪玉菌の影響で善玉菌の元気がなくなってしまうと、体に必要な栄養素を生産できなくなってしまうんです。

具体的には以下のような栄養素です。

  • ビタミンB1・B2・B6・B12・K
  • ニコチン酸
  • 葉酸 など

ビタミンやミネラルの消化吸収効率が落ちると全身の代謝も悪くなり、汗をかきにくく、筋肉の発達も鈍い体になってしまいます。

成長期の子供の体は、とくに栄養を必要としています。

便秘で悪玉菌が優勢となり栄養を消化吸収しにくい腸は、子供の成長にとって大敵。

せっかく栄養たっぷりのご飯を作って、子供もちゃんと食べてくれたのに、便秘のせいで栄養が吸収されないなんて絶対イヤです。

免疫力も低下してしまう

あまり知られていませんが、腸は人間の体の中で最大の免疫器官なんです。

全身の免疫細胞の60〜70%が腸内に存在していて、腸の状態が健康状態を左右していると言っても過言ではありません。

ご存知の通り、私たちの身の回りには風邪やインフルエンザのウイルスなど、人体に有害な細菌がうじゃうじゃと存在しています。

子供は幼稚園や学校などでさまざまな細菌に触れますし、思わぬものを口に入れたり、触ったりしてしまうもの。

もちろん、成長しながら体内に免疫が作られていく、という側面もあります。

しかし、子供が便秘がちで腸の免疫力が弱まっていると、他の子供より細菌やウィルスに感染しやすくなってしまいます。

40℃以上の高熱が何日も続いたり、アレルギーを起こしてしまうのはイヤですよね。

子供が大きな病気をせず、毎日健康に過ごしていくためにも、免疫力を司る腸の健康はとても大切なんです。

大人の便秘で注意すべきこと

便秘が体に良くないのは私たち大人にもいえること。

むしろ大人のほうが便秘に気をつけないと、大きな病気につながってしまうリスクもあるんです。

便秘が長引くとどんなリスクがあるのか、詳しく見ていきましょう。

大きな病気の原因になることも

体に悪影響を与える物質

便秘が長引くと、大腸ポリープや大腸ガンにつながる発がん物質を生み出す可能性があるといわれています。

長い間腸にとどまっている便の周囲で繁殖する悪玉菌は、有害物質以外に発ガン物質を発生させることがわかっています。

有害物質が腸内に長くとどまり、腸壁を刺激し続けることで、やがて腸壁が破壊されて大腸ポリープや大腸ガンが発生してしまうそうです。

事実、大腸ガンの70〜80%は大腸の終わりの部分、便が最も溜まりやすいS字結腸部分で起こっています。

また、大腸ガンは乳ガンとも関連があるといわれ、大腸ガンを発症しやすい体質の人は乳ガンにもなりやすいといわれています。

たかが便秘と思っていても、将来的に大きな病気につながりかねません。

子供の健康を見守っていくためには、まずは私たちが健康でいることが大切。

大きな病気にならないように、食生活を改善して便秘になりにくい健康な腸を目指しましょう。

全身の老化を早めてしまう

元気いっぱいなおばあちゃん

年齢は止められないとわかっていても、いつまでも若くいたいですよね。

実は便秘が続いてしまうと、腸年齢が衰えて肌からハリやツヤが失われていきます。

実年齢は20代でも、30代後半のような印象になってしまうことも・・・

大げさに聞こえるかもしれませんが、私たちの腸は免疫を司る器官だと先ほどご説明しましたよね。

腸が衰えて免疫力が落ちると、代謝が落ちて水分や栄養分を吸収しにくい体になってしまいます。

栄養を吸収しづらい体になると、老化しやすい体になってしまうんですって。

腸年齢が衰えていないか確かめる簡単な方法は、便の匂いを嗅ぐこと。

腸内環境が悪く、悪玉菌が優勢になっていると、悪玉菌が発生させるアンモニアなどの有害物質の匂いで便が臭く感じるんです。

食生活を改善して徐々に便の匂いが弱くなれば、腸内環境が改善している証拠。

便の匂いは目に見えない腸内環境を測るためのひとつの基準なので、少し気にかけてみてくださいね。

自宅でできる主な便秘解消方法

ここまで便秘の危険性やデメリットについてご説明しましたが、どのように改善すればいいのでしょうか。

大人ならコーラックなどの便秘薬でどうにか解決できるとしても、子供となると話は別。

できることなら薬に頼らず便秘を解消してあげたいですよね。

ここからは自宅でできる主な便秘解消方法についてご紹介します。

体質によって合う・合わないがあるため、いろいろ試してみてくださいね。

肉を減らして野菜中心の食生活へ

子供がキライなにんじん

もともと私たち日本人は農耕民族。

私たちの祖先は、穀物や野菜を中心とした食生活を送ってきたんです。

そのため日本人の腸は肉の消化に適していません。

もちろん、肉を食べてはいけない! という訳ではありません。

肉は優れたタンパク源ですし、子供の成長にも大切ですし、健康な体を維持するためにも欠かせない食材です。

しかし、肉の食べ過ぎは消化に時間もかかりますし、うんちが腸の中にとどまる時間も長くなります。

先ほどもご紹介したように、うんちが腸内に長くとどまると悪玉菌が発生しやすくなり、健康に悪影響を与えかねません。

子供にお肉ばかり食べさせているときは、肉の量を少し減らしてバランスよくさまざまな食材を食べさせてあげましょう。

二種類の食物繊維を摂取する

ごぼう

便秘解消といえば食物繊維が有名ですよね。

でも食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類あることは知っていますか?

水溶性食物繊維は、キノコや海藻などに含まれ、文字通り水に溶けてゲル状になります。

腸の中で潤滑油のような働きをしてスムーズな排出を助けてくれるんです。

一方、不溶性食物繊維は穀物や芋類、根菜類など、噛みごたえのある食材に多く含まれています。

腸の中で水分を吸って膨らみ、腸の中をブラシのように掃除する役割と、便の量を増やして蠕動運動を促す役割があります。

食物繊維は、どちらかを集中的にとっても意味がありません。

2つの相乗効果で、便がスムーズに排泄できるようになるものなので、バランスよく食べることを心がけましょう。

水溶性食物繊維ならわかめご飯のおにぎり、不溶性食物繊維なら甘く煮込んだお芋など。

お子さんが喜んで食べてくれそうなメニューを考えてみてくださいね。

なるべくたくさんの水分を摂る

グラスに注いだ水

腸の中で便が硬くなってしまうのも、便秘の原因のひとつ。

カチカチに固まって排泄しにくい便秘に悩んでいるときは、なるべくたくさん水分を摂るようにしましょう。

大人なら1日1.5リットルほどが目安と言われます。

お子さんは無理なく飲める範囲で、少しずつでも意識的に水分を取らせるようにしてください。

できればお茶やジュースではなく、常温の水を飲むのがおすすめ。

とくに朝起きてすぐにコップ一杯の水を飲むと腸が刺激されて動きが活発になり、便通を促すことができますよ。

朝、目が冷めたら一緒にお水を飲む、というのを毎日のルールにしてしまえば、お子さんも水を飲んでくれやすくなりますよ。

オリゴ糖の摂取で腸内環境を整える

乳酸菌が活発に動いている様子

野菜や食物繊維が大切なのはわかっていても、好き嫌いの多い子供だとなかなか食べてくれませんよね。

我が家の長女も野菜嫌いで、いろいろ作ってはみたものの全然食べてくれませんでした・・・

私たちが最終的にたどり着いたのは、オリゴ糖でした。

オリゴ糖は、腸内で善玉菌のエサとなる成分。

オリゴ糖を摂取すると腸内で善玉菌が増えて、腸の蠕動(ぜんどう)運動や栄養の消化吸収を促してくれるんです。

善玉菌の中には悪玉菌を退治する働きを持つものもいるため、善玉菌の活動が活発になると自然と腸内環境は改善していきます。

オリゴ糖単体で摂取しても効果があるといわれていますが、おすすめは乳酸菌と一緒に摂取すること。

ヨーグルトやキムチ、納豆などの発酵食品に乳酸菌は多く含まれますよ。

野菜嫌いのお子さんも、オリゴ糖を混ぜたヨーグルトならきっと食べてくれるので、ぜひ試してみてくださいね。

便秘が深刻なときは小児科へ

病院のイラスト

便秘が長引くことの危険性と家庭でできる対処方法をご紹介しましたが、あまりに便秘が長引くときは早めに小児科へ行きましょう。

座薬や浣腸は子供が嫌がることも多いですが、背に腹は代えられません。

健康に悪影響を及ばさないためにも、出すべきものはきちんと出さないといけないんです。

子供の便秘は、一度詰まった便を出せば改善していくことも多いです。

食生活を改善しても目立った変化があらわれないときは、かかりつけの医師に相談してみてくださいね。

オリゴ糖ランキング